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「チーム・バチスタの栄光」のドラマ・映画の犯人ネタバレ!シリーズの動画を全話楽しもう!

「チーム・バチスタの栄光」のドラマ・映画の犯人ネタバレ!シリーズの動画を全話楽しもう!

海堂尊さん原作の「チーム・バチスタの栄光」のドラマや映画はご覧になられましたか?

原作では2018年にTBSで放送されたドラマ「ブラックペアン」の20年後が描かれている東城大学医学部付属病院で巻き起こる医療ドラマです。

映画版では竹内結子さんと阿部寛さん。

ドラマ版は伊藤淳史さんと仲村トオルさんが出演されています。

映画版とドラマ版、または原作、どれが良いとかっていう感想は個人の好みにもよると思うんです。

ただ言える事は、映画もドラマも、それぞれに面白いという事です。

ドラマ版は映画と原作とは違う犯人が描かれているので、そこを楽しむのも良いですよね。

という事で今回は、ドラマ版の「チーム・バチスタの栄光」を中心に映画版の感想なども交えて紹介していきたいと思います!




ドラマ「チーム・バチスタの栄光」のネタバレ一覧

この記事でポイントとなるネタバレをまとめました。

下記項目の気になるところから読んでくださいませ。

・ネタバレ含むキャスト情報はこちら

・映画版のネタバレ感想はこちら

・ドラマ版の全話内容はこちら

ドラマ「チーム・バチスタの栄光」のおおまかなあらすじ

東城大学医学部付属病院には「チーム・バチスタ」と呼ばれる7人の精鋭達が成功率100%を誇る功績でバチスタ手術(左室形成術)を行っていた。

しかしその「チーム・バチスタ」のバチスタ手術が3例立て続けに術中死する事態が発生。

特別愁訴外来勤務の心療内科医・田口は院長の高階の依頼で一連の術死の調査を任される。

同じころ、橋から転落して足を怪我して運び込まれ、看護師達の手を焼かせた男が特別愁訴外来に送られてきた。

その男は厚生労働省の白鳥と名乗り、田口と一緒に調査をするパートナーとして介入してくる。

あくまで殺人としてチームを疑う白鳥と、あくまでチームの潔白を信じる田口。

二人は互いに違う見解を見つめながら、事件の真相を究明するためバチスタ患者やチームの個々の問題と向き合い調査を進めていく。

やがて一連の連続術死の犯人、そしてトリックに辿り着いたが、解明したと思われた推理は真実の一端でしかなく、新たに提示された謎はさらなる惨劇を呼び出してしまう。

田口と白鳥は調査を継続し真相を追及することを決意。

遂にチーム・バチスタの抱える暗部と連続術死のもう一つの真相に辿り着く。

ドラマ「チーム・バチスタの栄光」のキャスト※ネタバレ含む

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田口公平 演:伊藤淳史

東城医大の心療内科医・特別愁訴外来責任者。

自他共に愚痴聞きのプロであり、同僚や患者などの心をつかむことが得意。

だが、逆に言うとそれしかできないと認識を持たれていて、本人も「僕には話を聞くことしかできないけれど」といったニュアンスの言葉をたびたび口にする。

非常に心根が優しく純粋な性格。

愚直なうえに鈍臭いので見下されることも多々あるが、真摯に物事に取り組む姿勢や相手を思いやる優しさを持っているため、次第に相手の心をとかしていく。

1作目当時はお人好しが行き過ぎて他者を疑うことが全くできず、現実から目を背けていた節さえあったが、白鳥の厳しい指摘と糾弾を受けてそれが間違っていることに気付く。

また、調査対象の面々が心に抱えるものを何とかしたいという思いと、患者を救いたい思いから、徐々に成長。現実を直視できるようになる。

以後は相手の「心」を信じながらも、必要に応じて「罪」は疑うというスタンスになった。

シリーズが進むにつれて相手を受け止めるその度量が大きくなっている。

白鳥とはあらゆる点で正反対であり、互いの欠けた部分を補い合うようになっている。

聞き取り調査においては、二人で役割を分担する。

白鳥の横暴さにはいつも振り回されて辟易しているが、彼の人となりを知ってからはコンビを組まされることを嫌がらなくなった。

目の前の打開を白鳥に任せる一方で、様々なものを抱える白鳥の心を支えている。

原作同様に血が苦手。これにより外科医を諦めた過去がある。

家族構成は祖父と二人の妹。両親は亡くなっている。

チーム・バチスタの一員である酒井、救命医の和泉とは大学時代の同期。背が低いことをいじられるのを嫌がる。好物はチーズケーキ。

白鳥圭輔 演:仲村トオル

厚生労働省・大臣官房秘書課付技官兼医療過誤死関連中立的第三者機関設置推進準備室室長。

2では保健局特別監査室室長代理兼任。

3では桜宮Aiセンター設立準備室兼任。

4では終末期医療多面展開施策室兼任。

チーム・バチスタの調査に来たことで田口と出会う。非常に攻撃的な性格で、何においてもまず相手を疑う。

相手の神経を逆撫でして怒らせる言動や態度は、調査のために敢えてやっていると言っているが(本人曰くアクティブフェーズ)、かなりの捻くれ者なため実際は素に近い。

後述の過去経験により医者への猜疑心は元々強い。 帝華大学医学部を首席で卒業したほどの頭脳の持ち主で、語学から雑学まで幅広い知識を持つ。

普段は冷静沈着だが、悪徳な医者や犯罪者に対しては瞬間的に激昂する場面も何度かある。

役人の道を選んだ理由は、血が苦手だからではなく(むしろ全く平気である)、研修医時代の現場経験を通し、役人の立場から医療を変えるため。

妻子はおらず、医療過誤によって婚約者と死別した過去を持つ。

このことから、医療事故調査委員会設置と死因究明制度の充実に大きな情熱をかけている。

原作よりも更に極端な性格になっているが、正反対の性格づけをされている田口と互いに欠けた部分を補い合う、二人三脚の側面が強い。

調査対象を怒らせた時は田口のフォローが必要不可欠となる。

また、時に田口の弱さを厳しく指摘して育て、一方で自分の心は田口に支えられているなど、精神面でも助け合っている。

速水晃一とは大学時代の同期という設定になっている。

その他、大学時代の恩師、厚労省での上司、大学時代の後輩の刑事、かつて家庭教師をしてあげていた刑事などの関係者も登場している。

見た目が良いので調査対象以外の女性からは人気があるものの、調査対象の女性からは各作品で必ず一回はビンタをくらわされる。

無類の肉好きで何かにつけて肉を食べているが、これには自分を鼓舞するという意味合いもある。

常に着ているスリーピーススーツは「戦闘服」。

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桐生恭一 演:伊原剛志

心臓血管外科医で執刀医。

高階によりアメリカの病院より招聘された。

黒崎は表向きには賛成していたが、裏では反対していたとも。

1年余りでいくつものバチスタ手術を成功させてきたがここのところは失敗続き。

常に冷静の考えの持ち主である。また、田口のことは最初は相手にしていなかったが、チーム・バチスタ内ではいち早く田口に協力の姿勢を見せる。

過去に垣谷の娘を執刀し、失敗したこともある。そのことで垣谷に利用される形てバチスタ事件を起こされた。

事件解決後は責任を取る形で辞職し、チーム・バチスタは解散した。

鳴海涼 演:宮川大輔

病理医。桐生の義理の弟で右腕。

かつては外科医であり、桐生曰く「俺より優秀」とのことだった。

しかし、手術中に桐生が握っているメスが鳴海の右腕を切ってしまい、外科医としての道をあきらめ病理医に転向した過去を持つ。

このことがあってかアメリカの同僚医師は桐生とともに働いていたことに驚いていた。しかし、桐生と一心同体のようについている。

大友直美 演:釈由美子

器械出しの看護師。

氷室貢一郎 演:城田優

麻酔科医。多忙なためまともな食事がとれておらず、睡眠もとれていない。

麻酔科医を「オペ室の奴隷」と称する。しかし、桐生に関しては自分を名前で唯一読んでくれると一目置いている。

しかし、バチスタ事件の一連の犯人であり、スワンガンツカテーテルとジェネレータの改造することによって患者を殺していた。

犯行が判明した後は警察に連行される直前に黒崎に暴行したうえで逃亡。逃亡後、自殺を試みたが田口の説得によるとどまるが、何者かに殺された。

垣谷雄二 演:鶴見慎吾

心臓血管外科で第二助手。最終話で執刀医を担当。

優秀だが、万年講師と揶揄されることも。かつて、娘を桐生が執刀した過去を持つ(結果は失敗)。

しかし、桐生が招聘されたとき、桐生の執刀を見てわだかまりが解けたかと思ったが、桐生の異変を感じバチスタ事件を引き起こす。

映画「チーム・バチスタの栄光」のキャスト

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映画化にあたり、主人公・田口公平が女性・田口公子に変更され、年齢も引き下げられました。

田口公子 演:竹内結子

白鳥圭輔 演:阿部寛

桐生恭一 演:吉川晃司

鳴海涼 演:池内博之

酒井利樹 演:玉山鉄二

大友直美 演:井川遥

羽場貴之 演:田口浩正

氷室貢一朗 演:田中直樹(ココリコ)

垣谷雄次 演:佐野史郎

「チーム・バチスタの栄光」ドラマ・映画版のネタバレ・感想

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この映画、ドラマを見て思ったんですけど、先ず思うのはキャストですよね。

私は映画から観ました。

映画を観ると、どうしてもやっぱり阿部寛さんの印象が強いんですよね。

田口が映画だと竹内結子さんで、ドラマだと伊藤淳史さん演じていらっしゃいます。

原作を読まずに、映画から観たので、竹内結子さんは自然でしたが、原作ファンとしては違和感しかなかったんじゃないかと思います。

そして、映画版の方がコメディ色が強かったですね。

映画版はコメディ要素が強くてミステリー要素が薄まってる?

結婚できない男を2006年にやり、桑野信介というキャラクターが阿部寛さんに染みついていたからなのか、2008年に公開された「チーム・バチスタの栄光」は、まるで桑野信介なんじゃないか?と思うくらいの白鳥でした。

どうしても比べてしまうのは、同じ白鳥を演じる仲村トオルさんですね。

仲村トオルさんと言えば、今では渋い役者さんですが、昔のあぶない刑事の頃はコミカルでした。

コメディ要素も強い、「家売るオンナ」にも出演していますけど、仲村トオルさんの白鳥は、阿部寛さんが演じる白鳥よりもまともな感じに思えてしまいます。

いや、阿部寛さんがまともじゃないと言っているわけではないのですが、同じ物語でも、そのキャラクターの印象の付け方っていうのは脚本や演出で変わるので、それらが要因かもしれませんが。

とにかく、「チーム・バチスタの栄光」の映画版を見た時の白鳥と言えば、思わず笑ってしまうような桑野感が出ていました。

また、「チーム・バチスタの栄光」の続編でもある「ジェネラル・ルージュの凱旋」では、同じ阿部寛さんが演じる白鳥も、あまり桑野感は出ていませんでした。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」では「結婚できない男」でも共演されていた尾美としのりさんも出演されていて、共演されています。

そういえば、映画版の「チーム・バチスタの栄光」で阿部寛さんと吉川晃司さんが共演していて、まるで下町ロケットコンビですね!

映画の内容と関係性は全然違いますが。

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映画版のココリコ田中の猟奇性

映画版で最終的に犯行を行っていたのが、ココリコの田中直樹さんが演じる氷室です。

最終的に、猟奇的な氷室の一面が垣間見えました。

しかし、ドラマ版で氷室を演じるのはイケメンの城田優さんです。

ドラマ版では犯人も異なるので、ここでズレが生じます。

ドラマ版は最終的に鶴見慎吾さん演じる垣谷雄二が仕組んでいました。

過去に娘の手術を桐生がし、結果失敗・・・。

その事から、垣谷が行動を起こしてしまったわけです。

ここに映画版とドラマ版の違いがあります。

映画版では氷室はストレス発散として殺人を行なっており、チーム・バチスタの医師たちが目の前で慌てふためく様子を見て楽しんでいました。

「人を殺しても遺体を調べられない方法は、医者の前で殺すことだ」

と氷室は得意げに語っていました。

ドラマ版では

“チーム・バチスタの医師たちが目の前で慌てふためく様子を見て楽しんでいる”

ここを田口が氷室の前で話、否定していました。

この時点で、ドラマ版では、映画版とは違うよというのを、演者さんのセリフを通して伝えたのだと思います。

と言いつつも、ドラマ版でも氷室も犯人ではあるのですが・・・。

そして本心じゃないまでも、慌てる様子が楽しかったと言っていました。

そしてこの「チーム・バチスタの栄光」は、「ジェネラル・ルージュの凱旋」として映画もドラマも続いていきます。

「ジェネラル・ルージュの凱旋」についてはまた別記事で紹介したいと思います。

「チーム・バチスタの栄光」はドラマと映画で違いを楽しめて家政婦も満足!

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「チーム・バチスタの栄光」は映画もドラマも本当に楽しめます。

見比べてみても面白いです。

映画ですと、尺が約2時間なので、どうしても内容が限られますが、ドラマであれば10話近くやれます。

1話45分だとしても、450分で7時間30分もの時間があります。

それだけ時間があれば、描ける幅も変わってきますよね。

それでも何よりもやはり私の中では映画版の阿部寛さんの印象が強く残り過ぎていました。

本当に阿部寛さんが桑野信介のようでおかしくて、声に出して笑ってしまいそうになりました。

映画版にはそういった魅力がありました。

阿部寛さんに振り回されている竹内結子さんも良かったです。

そんな映画版とドラマ版の「チーム・バチスタの栄光」は、現在アマゾンプライムビデオで全て観る事が出来ます。

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Amazonは本当に強いですね・・・。

アマゾンプライムビデオでは、「チーム・バチスタの栄光」だけでなく、「ジェネラル・ルージュの凱旋」も全て観る事が出来ます。

なので、Amazonをよく利用される方は、是非アマゾンプライムビデオで覗いていただけたらと思います。

ひかりTVでも配信されているので、ひかりTVとご契約されている方はそちらでも良いかと思います。

もう既に終わった映画・ドラマとはいえ、素晴らしい作品なので、是非一度ご覧になって下さい。

 
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ドラマ「チーム・バチスタの栄光」の全話あらすじ

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第1話「謎」

その日、東城大学医学部付属病院の心臓血管外科では、バチスタ手術—拡張型心筋症を心臓移植ではなく、肥大した心臓を切り取り小さく作り直すことで治療する極めて難度の高い手術が行われていた。

執刀医の桐生(伊原剛志)を中心とする7人の「チーム・バチスタ」は、その手術で成功率100%を誇っていたが、ある時から3例立て続けに患者がオペ中に死亡する「術中死」が起きてしまう。

同じ頃、心療内科特別愁訴外来の診察医・田口(伊藤淳史)は、患者の訴えに辛抱強く耳を傾けていた。

そんな田口に、ベテラン看護師で病院の情報通・藤原(名取裕子)が、病院長が呼んでいると告げる。

病院長の高階(林隆三)は田口に意外なことを申し出た。チーム・バチスタ一連の術中死の原因を探ってほしいというのだ。

理由もわからず調査に乗り出し、次のバチスタ手術のミーティングに出席した田口は案の定、桐生に邪魔者扱いされる。

チーム・バチスタのメンバーは桐生の他に麻酔科医の氷室(城田優)、第一助手の垣谷(鶴見辰吾)、第二助手で田口と同期の酒井(鈴木裕樹)、臨床工学技師の羽場(戸田昌宏)、病理医の鳴海(宮川大輔)、器械出しの直美(釈由美子)。

以前、器械出しは星野という看護師が務めていたが、結婚退職して直美に替わったという。

また病理医の鳴海は桐生の義理の弟で、密接な関係らしい。そんな中、直美は隙を見てそっと田口に「患者を殺したのは私」と謎の言葉を残す。

一方、東城医大には橋から川に転落し運ばれてきた白鳥(仲村トオル)という男が、症状を勝手に自己診断したり、食事にケチをつけたりして看護師たちの手を焼かせていた。

チーム・バチスタの次の手術対象は由紀子(朝加真由美)というやり手の社長。

特別愁訴外来に送られて来た白鳥は、田口を「グッチー」と呼び、なぜか田口がチーム・バチスタを調査することも知っている。

そして「生半可に関わると痛い目に遭う」と忠告する。

由紀子のオペ前日、過去の資料に目を通した田口は、最初の失敗例と2番目との間に子供の成功例があることを知る。

そんな時、由紀子が病室から姿を消した。慌てて探しに出た田口は、駐車場付近で由紀子が桐生といるところを発見。

「今日中に行きたいところがある」と言う由紀子を、田口は桐生に強引に頼み込み、桐生の車で連れ出す。15年前に捨てた息子の写真を手に入れ、手術のお守りにしたいと言う由紀子だが、すれ違う息子の顔すら見ることができなかった。

そんな由紀子に田口は、自分と桐生、そして由紀子のスリーショット写真を撮り、お守りとして渡す。

そしてオペ当日。手術室に運ばれる由紀子は、田口にある頼みごとをする。桐生に手術室への入室を許可されなかった田口は観覧室に移動しオペを見守るが、なぜかそこに白鳥が、病院長の高階とともに来ていて・・・。

第2話「噂」

チーム・バチスタを調査することになった田口(伊藤淳史)は、直美(釈由美子)を呼び出し話を聞く。

直美は、器械出しの後任に宮原(ちすん)という同僚の看護師が有力だったが、自分が裏で手を回し選ばれた、という噂を立てられていると打ち明ける。

4件立て続けに手術が失敗したのは自分の器械出しのリズムが遅いからだと言う直美に、田口は桐生(伊原剛志)が優秀な看護師だと話していたことを告げる。

東城医大には、アフリカの内戦で被弾した少年ゲリラ兵士・アガピが搬送されてきた。治療中に重度の拡張型心筋症が発見されたが、反米ゲリラの受け入れをアメリカが拒否したため、バチスタ手術の権威・桐生の元へ運ばれてきたのだ。

一方、白鳥(仲村トオル)は厚生労働省内で医療関連死を調査する専門機関の設立を準備中で、チーム・バチスタの調査はモデルケースに丁度いいと考えていた。チーム全員と面談することにした白鳥は、まず直美と第1助手の酒井(鈴木裕樹)を呼び出す。

いきなり直美に手術の失敗は自分の責任だと思わないかと切り出し直美を泣かせ、さらに桐生の足手まといで下手同士の傷の舐め合いと切り捨てられた酒井は激怒。白鳥を殴ろうとして、田口は巻き添えを食ってしまう。

文句を言う田口に白鳥は、直美の涙はフェイクだと言い捨てる。

続いて白鳥は麻酔医の氷室(城田優)と臨床工学士の羽場(戸田昌宏)に、手術中に血液に毒物を注射して殺すことは可能かと問いかける。

だが氷室は、30分ごとに術中患者を採血して分析しているから不可能だと説明。田口はチームの誰かが患者を殺したという白鳥の仮説が否定されて胸を撫で下ろすが、白鳥は面談で収穫があったと納得顔だ。

そして桐生に向かって、手術の失敗は事故ではなく殺人だと断言する。

少年兵のアガピは心を閉ざし、田口が話しかけても無反応を続けていた。まだ7歳のアガピに子供の心を取り戻してもらうことが大事だと考えた田口は、ゲームをさせたり、凧を飛ばしたりして、アガピの関心を引こうとする。

白鳥は病理医で桐生の義弟でもある鳴海(宮川大輔)にも話を聞く。なぜアメリカにいた鳴海が、桐生と一緒に日本に帰ってきたのかという質問に、「ドクター桐生の影ですから」と鳴海は意味ありげな言葉を残す。

ところがその後、直美がチーム・バチスタを辞めるという噂が聞こえてくる。田口は直美のもとを訪れ、桐生がチーム・バチスタの一員として直美を選んだのだから自信を持ってほしいと励ます。

しかし直美は同僚の看護師・宮原のプライベートを暴いた手紙を匿名で書き、桐生の机に置いたと告白し・・・。

第3話「絆」

チーム・バチスタの連続術死について、医療事故の原因究明と再発防止を目的とし、院内の代表によって構成されるリスクマネジメント委員会が招集された。

しかし心臓外科教授の黒崎(榎木孝明)は、不安な点はないと調査を強引に打ち切ろうとする。

そんな黒崎たちに対し白鳥は、バチスタ手術全32件の記録映像貸し出しを求め、委員一同を前にチームの中に連続殺人鬼がいるかもしれないと平然と言ってのける。

田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、チーム・バチスタの臨床工学技士である羽場(戸田昌宏)から、オペ室では月に20件程度、リスクマネジメント委員会に報告すべき出来事が起こるが、実際に報告するのは1割程度だと聞く。しかしチーム・バチスタに関しては報告が1件もないという。

リスクマネジメント委員会は黒崎の派閥が多く、黒崎派は病院長の高階(林隆三)に次ぐ東城医大ナンバー2の勢力。

田口はすっかり高階派と見られ、白鳥と組んで桐生(伊原剛志)を潰そうとしていると噂が立ったことから、院内での風当たりが強くなり、黒崎に要求された大量の申請書類と報告書の作成に苦労する。

チーム・バチスタの麻酔科医である氷室(城田優)にも書類を書いてもらわなければならないが、朝からオペ続きで多忙を極め、なかなか氷室が捕まらない。

一方、白鳥は記録映像をチェックし始めるが、席を外した隙に、映像の1本が何者かに盗まれてしまう。

それは2番目の術死となった「ケース29」の映像。白鳥は廊下ですれ違った鳴海(宮川大輔)を疑うが、鳴海は同じ階にある資料室にいただけだと反論、結局身体検査をするも見つからない。

田口はようやくつかまえた氷室から、「麻酔科医はオペ室の奴隷」と過酷な実情を聞かされる。人員不足で複数の手術を掛け持ちし、昼夜を問わず緊急手術が入れば呼び出され、おまけに執刀医からも軽視される。

さらに、もしミスでなくても患者が亡くなった場合、自分が訴えられるかもしれないという恐怖・・・そんな状況を聞いた田口は、朝から何も食べていない氷室を家に連れて行き、家族と一緒にすき焼きを食べさせる。

氷室も、四季も昼か夜かもわからず、ましてや人とちゃんと食事するのは久しぶりだと笑顔を見せる。

その頃、映像が盗まれた「ケース29」の書類を調べていた白鳥は、他のケースとは異なる、ある大きな事実に気づく・・・。

第4話「望」

「術死は続く、これからも。これは、完璧に仕組まれた、犯罪である」

田口(伊藤淳史)に届いた怪文書の報告を受けた白鳥(仲村トオル)は、一連の術死が殺人だと確信を深める。

そしてチーム・バチスタのミーティングに出向き、記録映像が盗まれた「ケース29」だけ他の手術より心臓の切除範囲が大きいことを指摘。

だが桐生(伊原剛志)は、患者の心臓が拡張していればいるほど切除範囲も大きくなるだけのことだと説明し、鳴海の診断には全幅の信頼を寄せているとその疑いを退ける。

そんな桐生と鳴海(宮川大輔)の関係をいぶかしんだ白鳥は、田口に鳴海の裏を探らせようとする。

田口は記録映像に映らない病理医は映像を盗む必要がないと反論するが、桐生を庇っている可能性もあると示唆される。

田口が鳴海に会いに行くと、鳴海も桐生との不自然に強い結びつきをほのめかす。

その頃、酒井(鈴木裕樹)は垣谷(鶴見辰吾)が執刀する予定の手術を、自分にやらせてほしいと垣谷に頼んでいた。

白鳥に第2助手に留まり一人前でないと挑発されたため躍起になっているのだが、垣谷にはいずれチャンスが来ると断られてしまう。

酒井は父親が天才的な心臓外科医で、新人の頃から父を超えると燃えていたことを田口は思い出す。

白鳥は以前桐生と鳴海が働いていたアメリカ・サザンクロス病院に電話をし、2人の過去を調査。驚くべき事実をつかんだ白鳥は2人を呼び出す。

鳴海は元々外科を専攻し、アメリカでは桐生と共に外科の研修をしていた。だが手術で混乱した際に、桐生のメスが鳴海の右手の腱を切る事故が発生。

治療は成功したものの、鳴海の指はオペで繊細な動きを要求されると動かなくなってしまい、病理医に転向したのだった。

桐生の影を自認する鳴海だが、本当は桐生を憎んでいて、手術を失敗に導いているのではないかと迫るが・・・。

第5話「恋」

次のバチスタ手術の患者は蔵田(田村元治)という76歳の男性。白鳥(仲村トオル)はそのオペまでに、あと4日で必ず犯人を見つけると公言。

これまでに術死した患者の血液を科学警察研究所に調べてもらうことにする。

そしてチームの誰しも犯行の可能性があり、犯人はだいぶ絞り込めてきている、次のオペでまた殺人をするとしたらよほどの自信家か単なる愚か者だと挑発する。

それを受けて、羽場(戸田昌宏)が田口(伊藤淳史)に一連の術死は予告殺人で、患者が亡くなる前には、ガラスに詰められたバラがオペ前室の手洗い場に置かれていると告げる。

さらに氷室(城田優)から、バラを前室に置いたのは直美(釈由美子)だということを聞き、その真意を直美に問うと、深く傷ついた直美は「看護師になんか、ならなければ良かった」と言い捨てて立ち去ってしまう。

その頃桐生(伊原剛志)は、蔵田の画像を鳴海(宮川大輔)に見せて意見を聞いていた。蔵田のオペをしてもいいのかと迷う桐生を、鳴海はここで止めるなら自分たちは何のために日本に帰国したのだと叱咤する。

直美を傷つけた田口は気持ちが塞いでいた。今日の調査報告をしようとしない田口に業を煮やし、白鳥は田口の家に押しかける。

話を聞いてその人のことを知る心療内科医の仕事が好きだったが今は怖くて仕方ないと本音をぶつける。だが白鳥は人のことを分かったつもりになっているだけで、本当に他人を知るということは最悪な部分まで見ることだと田口を非難。

何も答えられない田口に、助手をクビにすると言い渡す。

翌日、チーム・バチスタのミーティングで、桐生は蔵田に万が一発作が起きた場合は緊急手術を行うことを再確認し、もし手術が失敗したらチームを解散すると宣言する・・・。

第6話「オペ室の完全犯罪・・・犯人はお前だ」

田口(伊藤淳史)は必死に手術の中止を桐生(伊原剛志)に訴え、容体が急変した蔵田(田村元治)へのバチスタ手術を阻止しようとするが、鳴海(宮川大輔)や警備員たちに押さえつけられてしまう。

田口から電話を受けた白鳥(仲村トオル)も東城医大へとタクシーを飛ばすが、蔵田へのバチスタ手術は始まってしまった。

事態を把握した藤原(名取裕子)も、緊急で病院長の高階(林隆三)に連絡を取ろうとするがつかまらない。

オペ室に入室さえもできなかった田口が観覧室から手術を見守るしかない中、蔵田へのバチスタ手術は進められる。

いったん心臓を止め、肥大した心筋を切除・切片の検査、そして再び心筋を縫合する作業は滞りなく進んでいく。

最後に心血流を再開し、鼓動が再開すれば手術は成功する。

全員が祈るような気持ちで手術台の上の蔵田を見守っていた。

しかし・・・。3分が経過するも再鼓動せず、氷室(城田優)が強心剤を打つ光景を見ていられなくなる田口。

ようやく病院に到着した白鳥は、スーツ姿のままで手術室に入ろうとするが警備員に止められてしまう・・・。

第7話「真犯人登場」

氷室(城田優)が犯行を認め、東城医大から逃走した。

警察の捜査により、スワンガンツカテーテルの改造されたジェネレーター内部から指紋が発見され、氷室の犯行が立証される。

白鳥(仲村トオル)は氷室が言い残した「犯人は他にもいる」という言葉に注目するが、田口(伊藤淳史)は他にも患者を殺すような医師がいるとは信じたくない。

田口は氷室の携帯に必死で電話をかけ続けるがつながらない。

チーム・バチスタのメンバーは1人ずつ、刑事の青木(眞島秀和)によって事情聴取を受ける。

だが青木は白鳥の大学の後輩だったため、白鳥はその立場を利用して事情聴取にも立ち会う。

氷室は「犯人は他にもいる」と言い残していたが、チームのメンバーは皆、共犯者に心当たりはないと答える。

プライベートでの付き合いに言及された直美(釈由美子)は、2人きりで食事をしたことはないかと聞かれ、ためらいつつも、1度もないと答えてしまう。

一方、田口は依然として氷室の携帯に電話をかけていた。何回かけても応答せず諦めたその時、氷室の携帯につながった・・・。

第8話「震えるメス」

桐生(伊原剛志)はチーム・バチスタを解散して、オペはしないと宣言。東城医大付属病院では現在、村本カナ(金澤美穂)という14歳の少女が桐生のバチスタ手術を待っており、酒井(鈴木裕樹)や鳴海(宮川大輔)は反対するが、桐生の意志は固かった。

一方、田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は氷室(城田優)が遺したメッセージを頼りにケース27について調べ始める。

すると、医療器具は研修医でなく羽場(戸田昌宏)が準備していたことが判明するが、羽場は器具への細工を否定。

一方、白鳥に氷室が死ぬ前にかけてきた電話について聞かれた直美(釈由美子)は、少しためらった後、メッセージは残っていなかったと答える。

さらに垣谷(鶴見辰吾)もやたらと不運が重なったケースだったと証言する。

チームが解散すると聞いた田口が桐生のもとを訪れると、桐生はカナの手術も断ると言う。

苦しんでいる患者を目の前に自らが執刀しないことに悩み苦しむ桐生はその後、部屋に入ってきた鳴海にアメリカに帰りたければ帰ってもいいと、ペアの解消を言い渡すが・・・。

第9話「偽アリバイと致命的ミス」

術中死の真相を掴むため、氷室(城田優)が遺したメッセージから「ケース27」を調べようと資料庫にいた田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)は、桐生(伊原剛志)が鳴海(宮川大輔)に詰め寄っているところを目撃。

桐生は氷室の死について鳴海を疑っていること、鳴海は桐生を追って日本に来たのでなく、桐生に懇願されて日本に来たことがわかる。

田口と白鳥が話を聞くと桐生は、氷室が死んだ夜、鳴海と一緒にいたというアリバイは嘘で、それぞれ自室にいたと話す。

診療室に戻った田口と白鳥は、藤原(名取裕子)から再び怪文書が届いたことを聞かされる、ケース27の映像を見直す。

しかし、ある点に着目していた白鳥は、それが別のケースとすり替わっていることに気づく。さらにケース27と最新の手術の2回に共通していたのは・・・。

翌日、白鳥は垣谷(鶴見辰吾)、羽場(戸田昌宏)、酒井(鈴木裕樹)、直美(釈由美子)にケース27の映像を見せ、誰かがすり替えたのではないかと問うが4人は相手にしない。

白鳥は直美が氷室のメッセージについて嘘をついていたのではないか追及するが、直美は再度否定する。

一方、田口は鳴海に話を聞きに行く。鳴海は氷室が死んだ当日、夜中まで院内の自室にいたと言うが、田口が聞き込みを続けると鳴海を目撃したと証言する警備員が現れる。

警備員は鳴海が慌ててタクシーで病院を飛び出して行き、その時刻は氷室が死ぬ少し前だったというが・・・。

第10話「 」

田口(伊藤淳史)と白鳥(仲村トオル)はチーム・バチスタのメンバーを集めて「ケース27」の映像を見直す。

直美(釈由美子)は初めてのバチスタで緊張しており、酒井(鈴木裕樹)も動脈ラインが取れずに慌てていた。

さらに予定外の緊急オペだったため鳴海(宮川大輔)は外出しており、到着した時は心筋切除が終わったところだった。

患者の心臓は再鼓動せず、オペは失敗に終わったが、手術に問題はなく、鳴海は桐生(伊原剛志)に「オペはパーフェクトだったよ」と言葉をかけた…というのが全員の共通した証言だった。

だが白鳥は、「ケース27」の術死の原因について驚くべき推理を披露、改めて映像を再生し手が止まった場面を指摘する。

そしてその時、田口の予想外の行動がメンバーを衝撃の展開へと導いてゆき・・・!?

第11話「真犯人は誰だ!?最も危険なオペが今、始まる」

桐生(伊原剛志)は「ケース27」の術死は、自分の医療ミスによるものだと認め、容態の急変により急遽行われることになった次のバチスタ手術は、垣谷(鶴見辰吾)が初執刀することになる。

しかし、オペ直前で垣谷が失踪、騒然となるオペ室。

その頃、田口(伊藤淳史)は医局で偶然、ある写真を見つけて驚愕する。

それは小学生ぐらいの女の子の写真。このマーク、どこかで見たような・・・?

すると背後から何者かに写真を取り上げられ・・・?

『全てはサザンクロス病院から始まっていた』

互いの情報を持ち寄り、確信した田口と白鳥(仲村トオル)。

改めて手術映像を見直したとき、見えてきた衝撃の真実とは?

そして、オペ室では前代未聞の事態が展開しようとしていた!!

 
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石崎秋子

私、見ました・・・。家政婦。1936年生まれ。千葉県の九十九里浜出身。子どもを事故で亡くした後、夫が浮気をするようになり、離婚。 日当5800円の家政婦で生計をたてるようになりました。 他人の家の秘密やドラマを覗き見る事が大好きで、それが長年家政婦を続けている理由の一つでございます。

-ネタバレ
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